PRADA Brand History
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1913年
1913年、創立者のマリオ・プラダとフラテッリ・プラダ兄弟が、ミラノの中心にあるガレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世に、プラダ1号店として皮革製品店「Fratelli Prada」を開業しました。世界中から集めた高品質で珍しい皮製品はすぐに評判となり、ヨーロッパの上流階級の人々が集まる最もエレガントな場所と呼ばれ、1919年にはイタリア王室の御用達となっています。
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1950年
プラダ初のナイロン製バッグが発表されます。使用されていたナイロンは、その当時シルクと同じくらい高価な素材でした。この作品は、その後の裁縫技術、素材の発展により大ヒット商品「ポコノ」の開発に繋がります。
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1958年
1958年に創業者であるマリオ・プラダが亡くなると、ブランドは凋落し、長く低迷期が続きます。
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1978年
マリオの孫娘であるミウッチャ・プラダがオーナー兼デザイナーに就任します。彼女は「日常を贅沢に飾る」をコンセプトとし、モダンで革新的な素材使いやデザインの斬新さとブランドの伝統や歴史を見事に調和させ、プラダは復活を果たします。影の立役者はビジネスパートナーのパトリッツィオ・ベルテッリです。彼は、高品質の皮革小物を製造するメーカー2社を所有しており、生産、経営面を支えました。その後2人は私生活でもパートナーとなります。
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1979年
プラダの逆三角形ロゴが入ったナイロン素材のバッグ゙「ポコノ」が発表されます。耐久性のある工業用のナイロン生地を用い、シンプルでスタイリッシュなこのバッグは、世界中(特に日本とアメリカ)で大流行します。
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1983年
ミラノのヴィア・デラ・スピーガにブランドの新しいイメージを体現するショップをオープンします。1986年にはニューヨークとマドリード、その後ロンドン、パリ、東京にもブランドショップをオープンさせました。
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1988年
プラダのファーストコレクションは、他ブランドの官能的なデザインとはまったく正反対の、プレーンでシンプルなラインで絶賛されました。現在では、ミウッチャ・プラダほど女性の内面を表現できるデザイナーはいないと評されています。
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1993年
「現代アートやカルチャーにおいて最も急進的な知的チャレンジ」を効果的に発信することを目的としたプラダ・ミラノ・アートを設立(2年後にプラダ財団に改称)。芸術作品の収集や保全活動、様々なアートーベントを世界各国で開催するなどモダンアートの発展に貢献しており、2015年にはミラノにアート複合施設をオープンしました。
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2000年
アイウェア(メガネ、サングラス)のファーストコレクションを発表します。オリバー・ピープルズがデザインを手掛けたことでも話題となりました。
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2003年
ローレン・ワイズバーガーによる小説『プラダを着た悪魔』が出版されます。2006年にはアン・ハサウェイ主演で映画化され、世界中で大ヒットを記録。作中で俳優達の着用したプラダの衣装も話題となりました。
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2013年
100周年プロジェクトとして、マリオ・プラダが1号店をオープンしたミラノの歴史ある名所ガレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世の再開発事業をスタート。春夏コレクションでは「ジャポニスム」をテーマとし、前掛け、菊、家紋など、和服からインスパイアされたルックを発表しました。